老若男女のスキンケア

スキンケアは女性だけでなく、男性も。すべての人にとっての美しさを伝えます。

化粧品と副作用

医薬部外品は有効成分の登録によって効果効能をうたうことができますが、その効果の
反対にある副作用を、我々消費者に正しく教えようというメーカーは非常に少ないようです。

これは化粧品のリスクの隠蔽にほかなりません。

医薬部外品には医薬品にも使われるような有効成分が規定量配合されているのですから、もともと潜在的なリスクが化粧品よりも大きいということになります。

そして、実際に大きな問題を起こす化粧品のほとんどは医薬部外品なのです。

茶のしずくの場合は問題の成分は有効成分ではなかったので例外ですが…。

もし今後化粧品を選ぶうえで、とにかく安全性を重視したものが欲しいとなったとき
は、医薬部外品の場合その有効成分に副作用のリスクがないかをしっかり確認したほうがいいと思います。

自宅ピーリングの注意

石けんタイプなら、肌についたピーリング剤を、古い角質といっしょに洗い流すことができるので、肌への刺激が比較的少なくてすみます。

肌が強い人なら、ニキビができやすい時期だけ、ピーリング効果のある石けんを毎日使ってもよいでしょう。

肌が弱い人は、週に1~2回程度から回数を増やしていきましょう。

ただし、使っていて肌が赤くなったり、ヒリヒリと痛みがある場合は、すぐに中止します。

ピーリングをしたあとは、角質が一時的に薄くなるため、肌がデリケートになります。

使う化粧品は、敏感肌用にしましょう。

もちろん、ニキビ用の化粧品は刺激が強いので避けます。

また、紫外線の影響を受けやすくなるので、外出するときはパウダーファンデーションを塗って、紫外線から肌を守りましょう。

皮膚科では、欧米でも日本でも、ニキビ治療にピーリングを積極的にとり入れています。

家で出来るピーリング

ピーリングとは、薬剤を使って余分な角質をはがすお手入れのことをいいます。

余分な角質をとると、毛穴が詰まりにくくなるだけでなく、夕ーンオーバーを高めるため、肌の新陳代謝がよくなり、シミやシワの改善にも役立ちます。

美容皮膚科など専門医がおこなうピーリングがよく知られていますが、家庭でもおこなうことができます。

それには、まず、AHAなど専用の薬剤が配合された化粧品を手に入れます。

専門医がおこなうピーリングに使われる薬よりも濃度が低く、手軽に使うことができます。

ただし、塗ったあとふきとるタイプのもの(化粧水など)にすると、放置時間やふきとり方次第では、肌が赤くなったりすることがあります、そこで、もっとも手軽にできる石けんタイプを使いましょう。

ピーリングで肌を正常に

ニキビをつくらないために、日々の洗顔&保湿のお手入れをしっかりとしていても、ニキビが急にできてきたり、また自然と治っていったりするのはなぜでしょう。

たとえば、生理前はホルモンバランスの変化によって、ニキビが悪化しやすいといえます。

これは黄体ホルモンが皮脂分泌を増やしたり、男性ホルモンがニキビの初期症状である毛穴のまわりの皮膚の角化(角質が厚くなり、出口をふさぐこと)を起こすためです。

また、生活の不規則によるターンオーバーの乱れや、乾燥も角化を促します。

そこで、ニキビができやすいときは、毛穴を詰まらせないためのスペシャルなお手入れとしてピーリングをとり入れることをおすすめします。

また、クリニックで受けられるケミカルピーリングもあるので興味のある方はどうぞ。

柔らかい肌がニキビを防ぐ

ニキビ肌でも、当然保湿は必要です。

「ニキビができるからなにもつけない」というのは間違いです。

ニキビ肌の上手な保湿とは、どのようなものでしょう。

まず、化粧品の油分はすべて、皮脂と同様にアクネ菌の栄養源になりますので、つけすぎはいけません。それは上質の天然の油でも、オリーブオイルでも同じことです。

反対に、水分はたくさん与えるべきです。

肌が水分不足になると、毛穴出口の角質が厚くなり、余計に毛穴が詰まるからです。

そこで、ニキビ予防のためには、ヒアルロン酸セラミドの入った保湿美容液でたっぷり水分補給をしましょう。

肌がやわらかくなり、毛穴が詰まりにくくなります。

ニキビと男性ホルモンの関係性?

ニキビは男性ホルモンが多いからできるのだとよくいわれます。

本当にそうでしょうか。

たしかに、ロ角化には男性ホルモンも関与します。

しかし、血液中の男性ホルモンが本当に高くなれば、ニキビだけでなく、筋肉質になったり毛深くなったりという、男性化の兆候がからだのあちこちに現れますし、当然生理も止まります。

実際には男性ホルモンが多くなくてもニキビはできますし、男性がみなニキビ肌になるかというと、そういうものでもありません。

よくわかっていない部分も多いのです。

男性ホルモンが多いからできるとか、男性ホルモンを下げれば治るなどという、単純なものではありません。

ニキビはあくまで皮膚の病気であって、婦人科の病気ではないと心得てください。